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モンスターボールをなげろ

なぜゲーム販売店は消化率を気にするのか


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お茶が好きだからではない

TVゲームという商品は、他の娯楽商品と比べていくつかの大きな特徴があります。

 

・一般に、新商品が売上げの大部分を占めている

・単価が高く利益率(粗利)が小さい

・時間の経過とともに商品価値が毀損される

仕入れの際にボリュームディスカウントが効かない

 

これが何を意味するか?

大きく仕入れたときほど、高い消化率が求められるということです。

TVゲームソフトの利益率は、20%も取れれば十分高いほうでしょう。つまり、新作ソフトを4本販売しても、1本不良在庫が残ったら儲けはほとんどないのです。これを消化率で表すと5本仕入れて4本売ったわけですから、80%です。8割売ってもトントンなのです。

もちろんこれは累計の話で、初週でこれだけ消化率が必要だと言っているわけではありません。ただし、在庫金額というのは現金を眠らせているのと同じことなので、確実に売上げが見込めるのでなければ(または即時の再出荷が見込めない場合でなければ)必要以上の仕入れは無意味です。個人的な目安としては、1か月分以上の在庫の積み込みは危険だと思います。

5本売れて1本余ったくらいであればまだいいですが、これが10倍、100倍となったら在庫金額は大変なことになります。仕入れ予算も不良在庫に圧迫されてしまうので、ジリ貧となります。在庫金額としてみた場合、割合よりもむしろ本数が重要になってくるのです。